「住民の会」ら30人が座り込み 北部ヘリパッド建設現場


この記事を書いた人 松永 勝利
集会で「マイクによる訴えを続けよう」とこの日の行動を確認する東村高江の「ヘリパッドいらない住民の会」のメンバーや支援者ら=24日午前8時半ごろ、東村高江の米軍北部訓練場N1地区のゲート前

 【東・国頭】沖縄防衛局が新たに開閉式の門や事務所などを設置し、24時間体制で警備している東村高江の米軍北部訓練場N1地区ゲート前では、24日午前10時30分現在、資機材の搬入や付近の作業は確認されていない。東村高江の新川ダム付近では機動隊員が通行車両の誘導をしているが、22、23の両日確認されたような封鎖や検問は行っていない。24日は日曜日のため、作業は休みとみられる。
 ゲート前には午前6時ごろから、東村高江の「ヘリパッドいらない住民の会」のメンバーや支援者ら約30人が続々と集まり、ゲート向かいに設置したテントで座り込みによる抗議行動をしている。
 N1地区ゲートの門の前には機動隊車両など大型車両3台が駐車し、その周辺に民間警備員、沖縄防衛局職員、機動隊員ら計60人が交代で常駐し、警備している。
 N1地区と同様、新たなヘリパッドの建設先になっているH地区とG地区に通じる道路は22日に柵が作られ、封鎖されている。柵の中には機動隊車両や防衛局の車両が複数台確認できる。N1地区の裏ゲートでも防衛局が22日に設置した柵の前に機動隊車両1台が待機している。
 ゲート前で午前8時半ごろから集会を開いた「住民の会」のメンバーや支援者らは「きょうは沖縄の現状や県民の思いが全国から来た機動隊員や沖縄防衛局職員らの心に届くように、マイクで訴える行動をしよう」と確認し、マイクを交代でつなぎながら訴えを続けている。【琉球新報電子版】