沖縄県内宿泊施設数が過去最高 「民泊」の増加率高く


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 沖縄県文化観光スポーツ部は25日までに2015年の宿泊施設実態調査を発表した。宿泊施設軒数は前年比8・0%増の1664軒、客室数は2・0%増の4万1037室、収容人数は2・4%増の10万7190人となった。いずれも02年以降、14年連続で過去最高を更新した。そのうちペンション・貸別荘や短期賃貸マンションなどを含む「民宿等」の増加率が最も高かった。観光客の宿泊施設に対する需要が多様化しているとみられる。

 同部によると、15年の新規宿泊施設は178軒で、廃業が55軒だった。廃業の約半数(26軒)は民宿だった。「民宿等」の軒数が10・2%増の1266軒、客室数が5・6%増の8千室、収容人数が6・9%増の2万2004人だった。

 「ホテル・旅館」は中規模(収容人数299~100人)を除き、大規模(同300人以上)と小規模(同100人未満)はともに前年を上回った。

 市町村別の宿泊施設軒数は宮古島市が223軒と最多となった。次いで石垣市の203軒、那覇市の197軒が3番目だった。客室数は那覇市が1万5018室と最多で全体の約37%を占めた。恩納村の4215室、石垣市の4048室などが続いた。

 調査は、県内各市町村が提供した15年12月31日現在の宿泊施設の客室数、収容人数などのデータを集計した。