エイサー・ライブ…祭り2日間 2500人来場 渡嘉敷にぎわう


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結成30周年の「慶良間太鼓」の迫力ある演舞=22日、渡嘉敷小中学校運動場

 【渡嘉敷】渡嘉敷村最大の夏祭りイベント「第22回太鼓・エイサーフェスティバル」が22日、「2016鯨海峡とかしきまつり」(同まつり実行委員会主催)が23日、渡嘉敷小中学校まつり特設会場で開かれた。2日間で島の人口の3倍以上の約2500人(主催者発表)の観光客や島民らが訪れてにぎわい、島内のホテル、民宿なども満杯となった。

 村船舶課では、まつり中は那覇―渡嘉敷間を運航する旅客船のフェリー(23、24日は2便)、高速船(7、8月は1日3便)は全便満席という。

 初日の前夜祭、太鼓・エイサーフェスは島の小中学生の太鼓や第1回とかしきまつりに誕生して結成30周年を迎えた「慶良間太鼓」など、島内外の団体による太鼓、村青年会のエイサー演舞などが披露され、島中に勇壮な太鼓の音色が響き渡った。

 2日目はライブ、フラダンス、慶良間太鼓、花火とレーザーショーとの特殊効果のコラボでまつりを盛り上げた。花火は両日、島の深い山々に囲まれたまつり会場前の渡嘉敷港の夜空に約300発が打ち上げられ、訪れた人々が歓声を上げた。観客全員によるカチャーシーでまつりを締めくくった。

 10年連続で島に訪れたという山下丈二さん(62)=東京=は「島の自然と人情、小さな島の大まつりに魅了され、渡嘉敷病にかかった」と苦笑した。
(米田英明通信員)