高校生が自然ガイド 奥間川で生物観察会 辺土名高校


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辺土名高校生の案内で生き物を興味深く観察する子どもたち=23日、奥間川

 【国頭】国頭村の奥間川で23日、やんばる自然活動体験協議会が主催する「辺土名高校生が案内する水生生物観察会」が行われた。ウフギー自然館の毎年恒例の大人気イベントで、生徒がガイド役を始めてから今年で4回目の開催となる。ガイド役は同校環境科の生徒10人。県内外から32人が参加した。生徒たちが日頃行っている水生生物の採集・観察体験を通して、奥間川の水質ややんばるの森の生物多様性について考えることを目的としている。参加者らはオキナワヒゲナガカワトビケラやナミウズムシなどの指標生物や川の生き物などを観察した。

 千葉県から沖縄への旅行中にチラシを目にして、家族3人で参加した池田千代子さんは「沖縄の自然が好きで毎年訪れるが、素晴らしい機会に恵まれ感激している」と話した。娘の晴さん(小2)は「27匹も捕ることができた。オキナワヒゲナガカワトビケラの名前を覚えた」と笑顔で話した。

 地元国頭村からも玉城陽菜(ひな)さん(辺土名小3年)ら3人が参加した。いつも遊び慣れている川の生き物を興味深そうに観察した。

 ガイド役を務めた嘉那原(かなはら)太一さん(環境科1年)は「いつもは先生に指導してもらう立場だが、今日はガイド役として先導した。子どもたちに教えられるか心配だったが、学んだことを生かしながら自分たちも楽しく参加することができた。この機会に辺土名高校の環境科の活動にも興味を持ってぜひ志望してほしい」と力強く話した。(安里郁江通信員)