アジサシ100羽が群舞 恩納村で観察会


この記事を書いた人 松永 勝利
巣に餌を運ぶエリグロアジサシ=30日午前8時半すぎ、恩納村の瀬良垣漁港周辺

 名桜大国際学群の新垣裕治教授のゼミナールが主催する渡り鳥のアジサシの観察会が30日、恩納村の瀬良垣漁港周辺で開かれ、10人が参加した。オーストラリアから渡ってきたベニアジサシの約100羽の群れが海面上で餌を捕る様子などが確認でき、参加者は「きれい」「すごい」などと歓声を上げた。
 エリグロアジサシも10羽ほどが営巣していた。両アジサシとも環境省レッドリストの絶滅危惧Ⅱ類に指定されている。
 案内した沖縄野鳥研究会の嵩原健二さんは「青い海に白いアジサシは夏の風物詩と言ってもいい。子育て中なので近づかずに温かく見守ってほしい」と話した。
 観察会はおきぎんふるさと振興基金の助成を受けて実施され、9月中旬には名桜大で観察会とエコツーリズムのシンポジウムも開催する。【琉球新報電子版】