9月に南米で初開催されるパラリンピックのリオデジャネイロ大会に出場する日本選手団の結団式と壮行会が2日、東京都内のホテルで行われた。陸上の上与那原寛和(45)と車いすラグビーの仲里進(39)は「メダル獲得」を誓い、固い握手を交わして互いの健闘を祈った。
陸上1500メートル(T52)に出場する上与那原は「表彰台が目標だ。最高のパフォーマンスをすれば結果はついてくる」とメダル獲得に意欲を見せた。1500メートルは7月にアジア記録を更新するなど、好調さを維持し、100メートル、400メートルの出場も申請している。
3大会連続出場の上与那原は「結団式をすると大会が間近に迫っていると実感する。練習はこれまでやってきたことを継続するだけだ。しっかり調整したい」と語った。
仲里は「ロンドンは4位に終わったので、今回は何としてもメダルを取って帰りたい」と雪辱を誓った。4大会連続出場のベテランは「米国での経験もあるので、これまでの経験をプレーに生かしたい。国内合宿が今月中に2回ある。チームとしてしっかり準備していけばメダルにも近づくと思う」と気を引き締めた。
2020年東京大会を控える中、代表127選手から主将を任された車いすバスケットボール男子の藤本怜央(SUS)は「今大会の成績が4年後につながると心に刻んでやっていく」と大舞台へ決意を示した。
日本は12年ロンドン大会の金メダル数5個で24位と低迷。大槻洋也団長はリオで金10個を目標に掲げた。リオ大会は9月7日に開会式、計22競技が8~18日に実施され、176カ国・地域から4350選手の参加が見込まれている。