【ヘリパッド取材班】東村と国頭村に広がる米軍北部訓練場へのヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)建設問題で、新たなヘリパッド建設に反対する市民らは5日午後6時ごろからN1地区裏ゲートで集会を開いた。交通の便が悪い場所での集会となったが約600人が集まり、政府の作業強行に怒りの拳を上げた。
集会終了後、参加者らは市民らがゲートを封鎖するために置いているテントや車両に対し、沖縄防衛局が示した撤去期限が切れる6日午前0時以降、強制撤去があるとみて、多くが引き続き座り込んで警戒している。市民らは裏ゲートからN1地区に続く道の一部にブルーシートで屋根をつくり、その下で各自テントを張り、横になるなどして待機している。数百人がテントや車中に泊まり込んでいるとみられる。現場は雨が降ったりやんだりする悪天候になっている。
集会では主催者を代表して、沖縄平和運動センターの山城博治議長が「6日以降、大きな緊張を迎える。力を試されるときが来た。必ずやこの森を守ろう」と力を込めた。集会には県選出国会議員の赤嶺政賢衆院議員(共産)と糸数慶子参院議員(無所属)、福島瑞穂参院議員(社民)も参加した。
集会に駆け付けた会社員の金城俊一さん(53)=那覇市=は「沖縄は簡単にいかないと示したい」と力を込めた。
N1地区裏ゲートでは5日午前9時半すぎ、沖縄防衛局の職員十数人が「立ち入り禁止」と書かれた紙を市民のテントや車両に貼り付けに来た。市民らは「勝手に立ち入り禁止にするな」などと抵抗し、一時もみ合いになった。