いじめ解決に工夫 うるま・中学生フォーラム


この記事を書いた人 アバター画像 琉球新報社
うるま市内10校の中学生が生徒会活動などの課題解決策を探ったフォーラム=3日、市勝連のきむたかホール

 【うるま】「一致団結 日々前進 広げよう うるまのわ」を全体テーマにした第12回中学生フォーラム(市教育委員会主催)が3日、市勝連のきむたかホールで開かれた。市内10校130人の生徒たちが主体的な生徒会活動への展望などで情報交換し、いじめ問題などの課題解決に向けた工夫やノウハウを共有した。

 石川中をはじめ各校が主要な活動としているのが「あいさつ運動」。通学時などに正門前や玄関前で生徒会があいさつを通して「笑顔いっぱい」運動に発展させたり、同級生の心身を気遣う取り組みに反映させたりしたことを報告した。具志川中ではクラス対抗あいさつ大会を開催するなど活動を発展、強化させている。

 学校内でのいじめに関するアンケートを実施した生徒会も複数校あり、いずれの中学でも「いじめがある」と答える生徒がいたという。あいさつ運動などを通じて前年度より改善させているものの、引き続き課題として挙げた。

 伊波中や彩橋中では校内で映像ニュースを通じて学校のトピックを紹介して情報を共有する。彩橋中では、さらにアルバム作りとして、写真をスライドショーに作り直して全体集会で観賞し、一人一人の生徒が大切な存在であることを実感する取り組みを報告した。

 いじめの防止に向けた対応では、ほかにもポスター作りや標語の募集、校内への目安箱の設置、リーダー研修など、多彩な活動で克服に向けたノウハウが伝えられた。

 決意表明では各校の生徒会長らが勢ぞろいし、さらなる活動の充実を誓った。