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【比較表あり】全国学力テスト 沖縄は小中ともほぼ全国並み 文科省「全都道府県で大きな差ない」


【比較表あり】全国学力テスト 沖縄は小中ともほぼ全国並み 文科省「全都道府県で大きな差ない」 教室(イメージ)
この記事を書いた人 Avatar photo 外間 愛也

 文部科学省は29日、全国の小学6年生と中学3年生を対象に4月に実施した「全国学力・学習状況調査」(全国学力テスト)の結果を公表した。小学は国語と算数、中学は国語と数学で実施し、沖縄は各科目で全国平均正答率を1・7~9・5ポイント下回ったが、同省によると、いずれも「全国並み」の範囲内だった。

 文科省は全国並みの基準を「上下10ポイント以内」としており、担当者は「平均正答率を見ると、全ての都道府県で大きな差はなかった」と説明した。

 県内の平均正答率は小学の国語が66%で全国の67・7%を1・7ポイント下回り、算数は58%で全国の63・4%を5・4ポイント下回った。中学の国語は53%で全国の58・1%を5・1ポイント下回り、数学は43%で全国の52・5%を9・5ポイント下回った。

 児童生徒を対象にした質問調査では、パソコンやタブレットなど学校でのICT機器活用に関する質問が、新規も含めて多数盛り込まれた。「授業でICT機器をどの程度使用したか」や「ICT機器で楽しみながら学習できる」など、小中とも全国平均を上回る項目が多かった。

 半嶺満県教育長は「今回の結果を詳細に分析した上で、教職員に対する研修会の充実や学校訪問等により、各学校が行う授業改善等の取り組みを支援していく。県の教育の発展に向け、学校、家庭、地域が一体となった取り組みを進める」とコメントした。(外間愛也)