沖縄担当相、知事と初面談 「本当の意味で寄り添う」 振興予算要望に、リンク論なし


この記事を書いた人 金城 美智子
鶴保庸介沖縄担当相(左)に県の要望書を手渡す翁長雄志知事=9日午前、県庁

 翁長雄志知事と8月の内閣改造で就任した鶴保庸介沖縄担当相が9日午前、県庁で初面談した。翁長知事が「子どもの貧困解消やアジアのダイナミズムを取り入れた発展に向けて、沖縄振興予算の満額確保と税制改正要望の実現をお願いしたい。沖縄の過重な基地負担の軽減にも取り組んでほしい」と要望した。鶴保担当相は「振興のために聖域はないと考えている。しっかり仕事をさせていただきたい。本当の意味で寄り添える形はどういうものか、知事と一緒に考えさせてほしい」と答えた。

 翁長知事から鶴保担当相に沖縄振興予算の確保や子どもの貧困対策の推進など17項目を盛り込んだ要望書を手渡した。

 鶴保担当相は4日の就任会見時、米軍普天間飛行場移設の作業遅れに関連して「消化できないものを無理やりお口を開けて食べてくださいよでは批判に耐えられない」などと沖縄振興と基地問題をリンクさせる発言をしていたが、翁長知事との面談時、関連する発言はなかった。
【琉球新報電子版】