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北山文化圏センターを計画 今帰仁村、公共施設エリア再整備 中央公民館維持し活用 沖縄


北山文化圏センターを計画 今帰仁村、公共施設エリア再整備 中央公民館維持し活用 沖縄 赤い柱が特徴的な今帰仁村中央公民館=14日、今帰仁村仲宗根
この記事を書いた人 Avatar photo 池田 哲平

  【今帰仁】今帰仁村(久田浩也村長)は、北部地域の新たな文化拠点として、同村仲宗根に「北山文化圏センター」を整備する。村役場から、国道505号を挟んで向かい側にある、公共施設が集中するエリアの約2万5千平方メートルを一体的に再整備する計画。1975年に建設され、歴史的・文化的な評価が高い中央公民館を存続させた上で、同公民館と豊富な水量を誇るソーリガー(湧き水)を生かした憩いの場を目指す。

 村は14日、再整備計画のうち一部の箇所について基本設計、実施設計の事業者を決定した。

 今帰仁村では74年、県内外の地域づくり計画や建築物を手掛けた「象設計集団」とそのグループが、村総合開発計画・基本構想を策定して地域の潜在的資源を重視した基盤づくりを目指した。同計画は地域の文化拠点となる「村民文化センター」の設置を掲げた。

 新たな北山文化圏センターの整備計画は、総合開発計画・基本構想の理念を生かしつつ、時代に合わせて再編する。2026年までに、地区内にあるコミュニティーセンターを立て替えるほか、保健センターの機能強化、駐車場の整備などを進め、27年度の供用開始を見込んでいる。

 ソーリガーの水の流れを生かし、ビオトープや親水空間を整備する。シンボル的な建築物となる中央公民館は維持しつつ、改修や補強工事を実施し、イベント会場やギャラリーとして多目的に利用する方針だ。事業費は約15億7300万円で、内閣府の北部振興予算を活用する。

 将来的には特産物を販売する「今帰仁の駅そーれ」の改修、北部製糖と隣接する土地を「産業連携ゾーン」として整備することも計画している。

(池田哲平)