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“素通り観光”からの脱却、子育て支援も 今帰仁村長選当選・久田浩也氏に聞く 沖縄


“素通り観光”からの脱却、子育て支援も 今帰仁村長選当選・久田浩也氏に聞く 沖縄 今後の村政運営などを語る久田浩也氏=12日、今帰仁村崎山
この記事を書いた人 Avatar photo 金城 大樹

 【今帰仁】11日に投開票が行われた今帰仁村長選挙で、現職の久田浩也氏(57)が2期目の当選を果たした。新たに取り組みたい施策など、今後の村政運営への抱負を聞いた。

 ―当選の受け止めは。
 「これまでの実績と将来を見据えた成長戦略が理解いただけたと思っている。思いを形にできてきたということを示せたと感じている」

 ―2期目で取り組みたい施策は。
 「素通り観光を脱却し、移住・定住そして子育て支援につなげていきたい。そのために宿泊できるスキームをつくる必要がある。ホテル進出の話が数件ある。企業とも連携して今帰仁村づくりにまい進する」

 「中央公民館エリアを村民のコミュニティー交流、健康子育てゾーンと位置づけ、2026年度までに小児科開設も含め再整備していきたい。コミュニティセンター周辺で道の駅の創設も計画している。ヒト・モノ交流のにぎわいを、この周辺で波及させていく」

 「旧今帰仁中学校跡地で建て売りの計画もある。子育て世代の住環境をしっかり構築して、定住につなげたい」

 ―来年夏開業予定のテーマパーク「ジャングリア」について。
 「あらゆる産業に大きく寄与するだろう。『農が織りなすゆがふむら今帰仁』といわれるように第1次産業が盛んだ。出口戦略としてジャングリアへの物品納入などを支援していきたい。商工会などと連携して協議している」

 「交通渋滞は非常に懸念している。名護市や本部町とも連携しながら、国や県に要請していきたい。雇用に関しても既存の経済への影響は大きいと思う。コストコが進出した南城市と意見交換をして、どのような対策が取れるかジャングリアとも協議していきたい」

 ―村政への抱負を。
 「果敢に取り組んでいく。職員と向き合って、何をすべきかという課題を抽出して、光を当てるべきところはしっかり当てていきたい」

 (聞き手・金城大樹)

 くだ・ひろなり 1967年8月1日生まれ。今帰仁村天底出身。沖縄大卒。2002年の村議選で初当選し、4期務めた。10~14年は議長。20年の村長選で初当選した。