車規制し希少動物保護 9月から国頭村 林道、夜間通行止めに


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林道夜間通行止めのため出入り口に立てかける看板のデザイン案(国頭村提供)

 【国頭】国頭村は9月1日から村内の林道を夜間通行止めにする方向で準備を進めている。9月15日に国頭、東、大宜味村のやんばる3村が国立公園に指定されるのを前に、やんばる特有の希少動物を保護する狙いがある。林道の夜間通行止めは、日没から翌日の日の出までを予定している。

 村によると、2015年9月は一晩で約40台の車が林道に入るところが確認された。オキナワマルバネクワガタなどの昆虫を採取する目的で林道に入る車が多かったという。

 一方、環境省は今年、やんばるに生息するケナガネズミやオキナワマルバネクワガタを捕獲や譲渡が禁じられている国内希少野生動植物種(希少種)に指定した。指定されたばかりのオキナワマルバネクワガタの違法な捕獲を防ぐだけでなく、イボイモリやリュウキュウヤマガメ、カエルなどのれき死を防ぐ狙いもある。

 林道の出入り口に夜間通行止めの看板を設置し、野生動物保全のためのパトロールも実施する予定。国頭村世界自然遺産対策室の東江賢次室長は「今後、夜間に立ち入る場合は事前に許可が必要になる。野生生物保護のため理解を示していただきたい」と話した。