【宜野湾】宜野湾市上大謝名公民館で16日午後3時35分、米軍機による最大騒音90・5デシベルが測定された。米海兵隊は12日、旧盆期間中の15~17日は飛行と武器訓練を制限すると発表し、県民に寄り添う姿勢を示す一方、文書の中で「16日は、限られた日中の飛行を行う」としていた。16日は米軍普天間飛行場で、垂直離着陸輸送機MV22オスプレイなどの米軍機の離着陸が確認された。
事前に米軍が「訓練制限」を発表するのは異例。
90デシベルは騒々しい工場内に相当するとされる。同日、宜野湾区公民館で37回の騒音を観測し、午後8時50分、窓を開けた地下鉄車内に相当する81・8デシベルを記録している。
米海兵隊は16日、取材に対し「16日の活動は旧盆を尊重するため、事前承認された不可欠な飛行に制限した」と回答し、改めて地元に寄り添う姿勢を強調した。
米軍側の事前発表にかかわらず、日米合同委員会が合意した航空機騒音規制措置(騒音防止協定)は「周辺地域社会にとって特別に意義のある日については、訓練飛行を最小限にするよう配慮する」と定めている。
15日は、騒音防止協定で特別な日でなくとも飛行が制限される午後10時12分、宜野湾市愛知区公民館で56・7デシベルが測定され、また17日午後3時24分、同公民館で90・3デシベルを記録した。この騒音が海兵隊所属の機体かどうかは特定できていない。
市によると旧盆期間中、騒音に関する苦情は寄せられていない。