第16回平和記念の集いがこのほど、名古屋市のカトリック南山教会大聖堂で開かれ、約70人が参加した。沖大客員教授の小林武さん(弁護士)が「憲法9条を手に平和の備えを―沖縄で考える」と題して講演した。
小林さんは、台湾有事を想定して南西諸島にミサイル基地を造る動きを警戒し、本土決戦を先延ばしするため沖縄を捨て石にした、沖縄戦の作戦と同じという見方を示した。「日本の進むべき道は戦争の準備ではなく、平和への備え、特にアジアの平和共同体づくりに努力することである。政府の役割は日本国憲法が定めている通りの政治をすること」と話した。
講演を聴いた高校生の村井ひなさん(16)は「世界全体が平和に向けて進んでいく先駆けに日本がなってほしい。再来年から有権者になるので、日本の平和のために投票したい」と感想を話した。
(古堅初子通信員)