【ヘリパッド取材班】沖縄県の東村と国頭村に広がる米軍北部訓練場のヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)建設で、基地の県内移設に反対する県民会議は3日午前6時すぎ、N1地区ゲート前での集会と砂利搬入などを阻止する一斉行動を初めて行った。
集会は市民ら約300人が集まり、約4時間にわたった。その後約200人が残り、N1ゲートから南にある高江橋付近で車両を止めたり、座り込んだりしてダンプカーや作業員を乗せた車両のゲート進入を阻止する行動を行った。警察は車両40台、400人以上の機動隊員を動員し警戒したが、ダンプカーの搬入はなかった。作業が休みの日曜日を除き、7月23日の砂利搬入開始以来、初めて搬入作業が行われなかった。
「県民会議」は9月から毎週水曜と土曜の早朝に、現地で一斉行動を行う。
市民の一部は午前4時半すぎから東村高江の集落の手前にある大泊橋に車両数台を止め、作業車の通行阻止行動を始めた。
国頭村安波の県道70号では同日、作業車2台を停止させようとした市民の男性が転倒して後頭部を強打し、救急車で病院に搬送された。市民らによると1台が停止しなかったため、よけようとして倒れたという。