特別支援学校に技能検定、就労支援で雇用促進へ


この記事を書いた人 志良堂 仁

 沖縄県教育委員会は特別支援学校高等部のキャリア教育と就労支援充実のため、本年度から初めて「県特別支援学校技能検定」を始める。検定は4種目で1~10級までの認定証を発行する。生徒の就業意欲の向上を図るとともに、技能を社会や企業へアピールして雇用を促す。全国ではほか19県で導入されており、関連業種への就労につながっているという。

 県の検定は文部科学省の「キャリア教育・就労支援等の充実事業」を受託して実施する。種目は「メンテナンス部門」でテーブル拭きや自在ほうきとモップの扱い方、「接客部門」では喫茶店でのサービスがある。

 今後は事務補助の「オフィスアシスタント」や「ワープロ」、「洗車」、「ベッドメイキング」などの種目も検討していく。

 検定は11月17日にうるま市の沖縄高等特別支援学校、来年2月9日に同校と沖縄市の県立総合教育センターで予定している。平敷昭人県教育長は「県教委が認定する、信頼性の高い技能検定を目指している。技能を確かなものにしていく取り組みだ。企業には就職希望の生徒たちを一人でも多く受け入れてほしい」と述べた。

 問い合わせは県教育庁県立学校教育課の特別支援教育室(電話)098(866)2715。(金良孝矢)