沖縄県勢も笑顔の入場 リオ・パラリンピック開幕


この記事を書いた人 Avatar photo 与那嶺 明彦
日本選手団の先頭で入場し、手を振って声援にこたえる上与那原寛和(前列左)。仲里進(左後方)も車いすラグビーのチームメートとともに入場=7日午後7時50分(日本時間8日午前7時50分)、マラカナン競技場(稲福政俊撮影)

 【リオデジャネイロ7日=稲福政俊】南米初開催のリオデジャネイロ・パラリンピックが7日午後(日本時間8日午前)、開幕した。マラカナン競技場で開会式が行われ、日本は選手59人、役員59人の計118人が参加した。県勢の車いす陸上T52クラスの上与那原寛和(SMBC日興証券)とウィルチェアラグビーの仲里進(アディダスジャパン)、同競技の県内チームに所属する乗松聖矢(SMBC日興証券、熊本県在)も入場行進し、笑顔を見せた。

 上与那原は選手の列の先頭に並び、笑顔で手を振って声援に応えた。仲里、乗松はウィルチェアラグビーのチームメートに囲まれて入場し、リラックスした表情を見せた。

 日本選手団は、開幕に当たって各選手の一言コメントを発表。上与那原は「ベストを尽くして頑張ります」、仲里は「平常心で頑張ります」、乗松は「身が引き締まる思いです。メダル獲得に向け最高の準備をして試合に臨みたいです」とコメントした。

 開会式は、車いすのアスリートが巨大なジャンプ台を滑走して飛び上がり、カウントダウンで使った「0」の輪をくぐるイベントで始まった。会場はほぼ満席で、各国の選手が入場するたびに歓声が上がった。

 18日までの期間中、22競技528種目で熱戦を展開する。日本はロンドン大会の倍となる金メダル10個を目標に掲げ、17競技に132選手が出場する。

 大会には約160の国と地域から約4300人が出場する。難民選手団も出場する。上与那原は日本時間10日午前0時45分に100メートル予選に出場する。