車いすラグビー 初の銅、リオ・パラリンピック 仲里、乗松ら活躍


この記事を書いた人 Avatar photo 大城 誠二

 【リオデジャネイロ18日=稲福政俊】リオデジャネイロ・パラリンピック最終日の第12日は18日午前(日本時間同日午後)、ウィルチェア(車いす)ラグビーの3位決定戦を行い、日本は52―50でカナダを下して銅メダルを獲得した。同競技でのメダル獲得は初めて。日本はパラリンピック4度目の出場で念願のメダル獲得となった。

 県内チーム「沖縄ハリケーンズ」に所属する仲里進(アディダスジャパン)=浦添市、乗松聖矢(SMBC日興証券)=熊本県=も出場し、勝利に貢献した。

 予選を2勝1敗の2位で通過した日本は、17日午後(同18日午前)、準決勝で豪州に57―63で敗れ、3位決定戦に回っていた。3位決定戦のカナダ戦は第1ピリオドからリードを保ち、終始優位に試合を進めた。

 本大会、仲里は出場4選手の持ち点(障がいの度合いで各選手に配分する点数)を8点以内でバランスよく配置するバランス・ラインの一角で出場。確実な攻めとゴール前のキー・ディフェンスでチームに安定感をもたらした。

 4大会連続出場の仲里は、米国、豪州などのチームに所属した経験を生かし、ムードメーカーとしてもチームに貢献した。

 持ち点1・5点のローポインターの乗松は、相手のハイポインターを封じる守備で貢献。味方が相手守備に阻まれた際は「第3の得点源」として活躍した。日本はこれまでにロンドン大会の4位が最高成績だった。

英文へ→Japan wins bronze medal in Wheelchair Rugby in Rio thanks to Nakazato, Norimatsu and other players’ good showing