拡張型心筋症のため心臓移植が必要な森川陽茉莉(ひまり)ちゃん(1)を支援する「ひまりちゃんを救う会」によると、寄付総額が20日、2億1020万円余となった。2億円を突破し、米国の病院に支払うデポジット料(保証金=約2億1300万円)にほぼ到達したため、移植手術費用の支払い手続きに入る。同会は引き続き、渡航費などを含めた目標額2億9500万円を目指し、支援を呼び掛けている。
陽茉莉ちゃんは昨年11月に補助人工心臓を装着。装着期間が1年間を超えると合併症などの危険性が高まるため、両親は10月末までの移植を目指している。
米国で臓器提供者が見つかるまでの期間は平均3カ月といわれる。同会は募金の集約状況などから、9月末までのデポジット支払いを目指していた。
同会の津波成将共同代表は「支援のおかげで今月中にデポジットを支払うめどがついた。まだ渡航費などが必要で、引き続き支援をお願いしたい」と話した。
陽茉莉ちゃんは補助人工心臓のパイプにできた血栓を取り除くため、今月上旬に7回目のポンプ交換をした。日によって血中酸素濃度が低くなることがあり、体調は一進一退。津波共同代表は「一日も早い移植が必要な状況は変わっていない」としている。