のあちゃん、頑張ったね 米で心臓移植終え帰国


この記事を書いた人 志良堂 仁
米国での手術を終え、帰国した翁長希羽ちゃん(中央)と父・司さん(左)、母・涼子さん=20日午後、千葉県の成田空港

 【東京】拡張型心筋症と診断され、今年2月に米国で心臓移植手術を受けた翁長希羽(のあ)ちゃん(2)が20日、滞在先のニューヨークから帰国した。父・司さん(40)、母・涼子さん(42)と共に成田空港に降りた希羽ちゃんは、出迎えた人々に小さな造花やぬいぐるみをを手渡されると笑みをこぼし、元気な姿を見せた。

 両親によると、希羽ちゃんの心臓は拒絶反応もなく、経過は順調という。移植前に脳出血を起こし、右のまひが残っているもののリハビリで少しずつよくなり、最近は「パパ」「ママ」などの言葉も話すようになった。涼子さんは「こうやって抱っこできることが夢のよう。心臓の音を感じるたびにドナーの方の分まで希羽を大切に育てていきたいと思う」と希羽ちゃんを見詰めながら語った。

 司さんは「救う会」をはじめ、県民の支援に感謝しつつ「すごく元気な姿で、笑顔も出ている。一つ皆さんに恩返しができたのかなと思っている。本当にありがとうございました」と語り、目を潤ませた。希羽ちゃんは、大阪府の国立循環器病研究センター病院で1カ月程度通院し、年内には沖縄に渡る予定だという。