「本と商い ある日、」 島の風感じる小さな本屋さん <ぞくぞく開店、個性派書店>


「本と商い ある日、」 島の風感じる小さな本屋さん <ぞくぞく開店、個性派書店> 清潔感のある白い壁と木を基調とした店内は、民泊施設だった古民家を改装
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うるま市の浜比嘉島にある「本と商い ある日、」は、集落の中にたたずむ島の小さな本屋さんです。店主の髙橋和也さんは千葉県出身。2021年に沖縄出身の妻の転職に伴い沖縄に移住し、22年に「ある日、」をオープンしました。

店主の髙橋和也さん

「ともにある」をコンセプトに、社会学やフェミニズム、心理学などの新書を多く扱うほか、ZINE(ジン、個人により自主的に制作・出版された冊子)や沖縄関連の古書も多く取りそろえています。髙橋さんは東京で書店「SUNNY BOY BOOKS」も経営。そのため、県内では流通していない珍しい本と出合えるのもこのお店の魅力です。

店内には読書スペースやギャラリースペースも併設しており、県外の作家によるワークショップやお話会、音楽ライブなど、本と連動したイベントや作品展を定期的に開催しています。ドリンクを中心とした喫茶メニューもあるので、ゆったりとした島の風を感じながら、読書を楽しむことができますよ。

10月31日(木)まで名古屋のアーティスト「ひらめぐ商店 個展―good mood」を開催した。
沖縄関連の古書も豊富
県内では流通の少ないZINEや関連グッズも多く並ぶ

うるま市勝連比嘉20-1
営業時間=11:00~17:30
定休日=不定休(Instagramを確認)
駐車場=なし(近くの港に駐車スペース有り)
Instagram=@hamahiga_aruhi_

10月27日~11月9日は読書週間。気候もよく過ごしやすい秋の夜長、本のページをめくってみませんか? 近年、沖縄県内でもオープンが相次いでいる個性派書店をご紹介します。それぞれ運営のコンセプトがあり、普通の書店とはひと味違った持ち味が光ります。

2024年10月24日 週刊レキオ掲載