那覇市議会(金城徹議長)は21日の本会議で、金城議長に対する議長辞職再勧告決議案を賛成多数(賛成19、反対14)で可決した。本会議は決議に賛成した議員ら18人が退場し、定足数に達していないことから午後6時時点で休会になり、予定されていた代表質問は行われていない。
決議案は、自民党、公明党両会派となはの翼無所属Gなどの議員が賛成した。新風会、共産党、社社市民ネットが反対した。
決議案では、不信任決議など3度の議決後に南米出張に行ったこと、議事録削除問題の報告で事実と異なる発言をしたことを「議会への不信感を招く事態」と批判。11月まで(議長職を)続ける意思を示していることを「身勝手な要望で市民益にならない」とし、「直ちに議長職を辞し、すみやかに議会正常化を図るよう再度勧告する」とした。
共産党の湧川朝渉議員らが反対討論に立ち「筋のない決議を数の力で行うことに道理はない」と決議に反対した。公明党の糸数昌洋議員らが賛成討論に立ち「議長の責務である中立公平さに欠けているから不信任につながった」と決議に賛成した。【琉球新報電子版】