宮古のセンダングサで「目や鼻の不快軽減」 沖縄初の機能性表示食品


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県内初の機能性表示食品として消費者庁に受理された宮古島産サプリメント「宮古BP」

 むさしのイミュニティーグループ(宮古島市)の吉田八束代表は29日、県庁で記者会見を開き、宮古島で独自栽培するビデンス・ピローサ(和名・タチアワユキセンダングサ)のエキスを活用して、同社が2008年から販売するサプリメント「宮古BP」が、消費者庁の機能性表示食品として県内で初めて受理されたと発表した。

 機能性表示食品として受理されたことで、同製品の機能性成分「宮古ビデンス・ピローサ由来カフェー酸」の効用として、商品表示に「目や鼻の不快感を軽減する機能がある」と表現することが認められた。同社によると慢性鼻炎や花粉症、ハウスダストなどによる目や鼻の不快症状を軽減する効果がある。

 ビデンス・ピローサは熱帯アメリカ原産の帰化植物で、国内では沖縄や九州南部に分布する。独自の栽培方法と加工で生産した宮古ビデンス・ピローサには抗酸化や抗炎症、抗アレルギー作用がある。

 機能性表示食品は保健機能食品の一種。事業者が科学的根拠に基づいて機能性を表示した食品で、消費者庁に届け出を行う必要がある。9月末現在、全国で約440製品が登録されている。宮古BPは5月18日に届け出て、7月19日に受理された。

 ビデンス・ピローサのエキスは、2012年に日本健康・栄養食品協会の「健康食品の安全性自主点検認証」を取得。毒性がなく安全性が認められた。

 吉田代表は「宮古ビデンス・ピローサの効果が世界中の学会で認められている。地域密着型の企業として宮古から全国、近隣諸国に目と鼻のかゆみの全てを改善する、薬に匹敵する商品として販売していきたい」と話した。

 宮古BPの希望小売価格は90粒入り(税別6500円)、180粒入り(同1万1千円)。3年後に年間売り上げ7億円を目指す。同製品は28日から県内のわしたショップなどで販売を始めた。

 問い合わせはフリーダイヤル(0120)385634。