県健康長寿課は12日、中部保健所管内で結核の集団感染が発生したと発表した。8月末現在で最初に肺結核と診断された外国籍の20代男性を含む2人が発病、15人が感染した。本年度の県内集団感染事例は3例目。発病者2人は治療中で周囲に感染させる恐れはなく、感染者への服薬支援も行われているという。
同課によると、最初の男性は昨年11月の来日時からせきの症状が続き、今年3月に肺結核と診断されたため入院。現在も通院治療中という。同保健所が接触者47人の健康診断を実施したところ、1人の発病と15人の感染が判明した。
同課の担当者は「最初の男性は1年前に出身国で受けた胸部エックス線検査で異常陰影が指摘されていたが、専門医療機関での受診までに時間がかかり、集団感染につながった。異常が見つかったら速やかに専門機関で受診してほしい」と呼び掛けた。
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