【北中城】北中城村の北中城村立中央公民館で6日、第12回県川柳大会(主催・県川柳協会、後援・全日本川柳協会、琉球新報社など)が開かれた。課題句とユーモア川柳に趣向を凝らした286句が並び、選者をうならせた。大会賞(全日本川柳協会賞)に「怒怒怒怒怒 辺野古の海が 揺れている(糸満 山城のぶう)」が、琉球新報社長賞に「ランドセル 希望の光 背負ってる(石垣 松本敏)」が選ばれた。
山城さん(75)=糸満市=は「怒(ど)を並べることで、リズムだけでなく大声で一人一人が怒っている様子を表した」と話し笑顔を見せた。
県川柳協会の花崎為継会長は「読み進める中で、絵が浮かぶ作品が良い。入賞した句は、抽象的な表現の中にも光景が目に浮かぶ」と講評を述べた。
開会に当たり、沖縄国際大学の稲福日出夫教授が「グリム兄弟と郷土愛」と題した講話を行った。