【嘉手納】米軍嘉手納基地で19日午前2時半ごろ、同基地に飛来していた米サウスカロライナ州軍基地所属のF16戦闘機6機が相次いで離陸し、町の測定によると屋良地区で最大100・2デシベルを観測した。騒音が増大するアフターバーナー(推力増強装置)を使用して飛行したとみられる。當山宏町長は嘉手納基地第18航空団と沖縄防衛局に抗議した。午前10時45分にはさらに2機が嘉手納基地に飛来した。
町屋良ではF16が離陸した午前2時29分から31分までに97デシベル以上の騒音が6回観測され、米トラビス空軍基地所属の空中給油機KC10Aが離陸した際に75デシベル以上の騒音を2回観測した。100デシベルは電車が通る時のガード下の音に相当する。當山町長は「米軍の都合で町民の安眠を妨害し、人権侵害だ。米軍に対する反発は強まる」と怒りを込めて話した。日米で合意した航空機騒音規制措置(騒音防止協定)では午後10時から午前6時までの運用は制限されている。嘉手納基地は深夜離陸について午後7時現在回答していない。