重い心臓病「拡張型心筋症」を患う1歳9カ月の森川陽茉莉(ひまり)ちゃんが渡米して心臓移植できるよう募金活動を続けてきた「ひまりちゃんを救う会」の共同代表、津波成将さん(31)ら事務局が20日、県庁で会見し、同日現在で3億2438万5924円が集まったことを報告した。目標額2億9500万円を達成した。すでに米国の病院への保証金の送金を終え、25日に米国へ出発する。
津波さんは「支援の輪が大きく、太くなり、目標達成につながった」などと話し、県民の協力に感謝した。うるま市出身の父・森川孝樹さん(31)と、母・佳菜子さん(24)からの「多くの皆さまから多くの支援を頂いた。娘に生きる道を、未来を与えてくださり、心から感謝します」などとするメッセージを読み上げた。
陽茉莉ちゃんは現在、東京大学付属病院に入院し、移植に向け体調を管理している。状態は安定しており、おしゃべりのような言葉が出てきているという。米国到着後は、コロンビア大学で検査をして、ドナーの待機リストに登録する。
目標額を超えた余剰金につて、津波さんは「陽茉莉ちゃんはいつ何が起こるか分からない状態だ。余剰金は状態が安定するまで会が管理する」と話した。
救う会の沖縄事務局は7月14日に活動を開始した。