今年7月に読谷村の研修生として来沖した、ブラジル2世のアハゴン・ユウジさん(34)。生まれた1982年に初めて沖縄を訪れて以降、それまで一度も訪れる機会がなかった。アハゴンさんは「自分にとって今回の来沖は初めてだ。沖縄の親戚たちとも初めて会ったし、とてもうれしかった」とルーツの地・沖縄に対する愛着を語った。三線など沖縄文化を学んでいる。
15歳まで三線や踊りなどをサンパウロビラカロン青年会で習ったが、その後大学受験のため、青年会活動から足が遠のいた。
「青年会に通わなくなった後、日系人とも会わなくなってしまった。ウチナーンチュとしての気持ちも薄れていた」という。ウチナーンチュとしての気持ちを取り戻したいと、第6回ウチナーンチュ大会の開催年に合わせて来沖した。
現在、子どもを対象にポルトガル語でうちなーぐちを学ぶゲームアプリの開発も手掛ける。
「ブラジルでウチナーンチュの子どもたちは両親とうちなーぐちを話さなくなっている。このままだとうちなーぐちが消えるのではないか」と懸念する。そのため、現在うちなーぐち学習アプリを開発、12月の完成を目指している。
世界若者ウチナーンチュ大会は初参加だ。
「大会でいろんな国の人と出会った。それぞれの文化を知り、新しいこともたくさん学べた」と、大会を高く評価した。