沖縄セルラー増収増益 スマホ好調に推移


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収益性の高いスマートフォンが好調に推移、2017年3月期中間決算が増収増益となった沖縄セルラー電話

 沖縄セルラー電話(湯淺英雄社長)は26日、2017年3月期中間決算(16年4~9月)の連結決算(対象子会社2社)を発表した。売上高に当たる営業収益は前年同期比1・6%増の305億600万円、経常利益は同11・6%増の69億2800万円、純利益は同17・1%増の49億2900万円で、中間期では2期ぶりの増収増益となった。本業の利益を示す営業利益率は22・6%で、連結決算となった10年以降では最高値となった。

 携帯電話総販売数は減少したものの、収益性の高いスマートフォンが好調に推移したことで利益が底上げされたほか、電話販売減に伴う販売促進費の減少で営業費用が圧縮した。

 携帯電話の契約総数(9月末現在)は前年同期比2・1%増の64万7300件、固定通信の回線数は同18・3%増の7万2500回線となった。携帯電話総販売数は「実質0円」販売の是正を求める総務省の方針や、MVNO(仮想移動体通信事業者)による格安スマホの成長も影響し、前年同期比2・2%減の8万5400台だった。端末出荷台数は同2・3%減の8万3千台。

 湯淺社長は「マーケット全体を見渡すと、携帯電話は右肩上がりで推移している。ただ、総務省のガイドラインの影響もあり、安くない携帯電話だと顧客が新規に買うモチベーションは低い」と述べた。