「ぬちどぅ宝」放送3年 FMとよみに「沖縄いのちの電話」が感謝状


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(前列左から)沖縄いのちの電話の国吉守理事長、FMとよみの安慶名雅明代表取締役、沖縄いのちの電話の大西正子運営委員長、(後列左から)沖縄いのちの電話の浜端宏次事務局長、運営委員の渡久山朝裕県立看護大准教授=4日、豊見城市豊見城のFMとよみ

 【豊見城】自殺を考える人の相談を受け付けるボランティア団体「沖縄いのちの電話」(国吉守理事長)は4日、3年間にわたり自殺予防啓発番組「沖縄いのちの電話ぬちどぅ宝」を放送しているFMとよみ(安慶名雅明代表取締役、83.2メガヘルツ)に感謝状を贈呈した。国吉理事長が「電波を通して広く自殺予防啓発と命どぅ宝を周知した」と、安慶名代表取締役に感謝状を手渡した。

 「ぬちどぅ宝」は2014年5月に放送を開始。月曜午前0時(日曜深夜)から15分間、放送している。人間関係や命の大切さ、自殺予防などについて54回分を録音。現在、3回目が再放送されている。

 沖縄いのちの電話は、今年開設40年を迎えたことから、感謝状の贈呈を決めた。FMとよみの安慶名代表取締役は、自身もうつ状態のような経験をしたことがあると話し「いのちの電話の新聞記事を読み、何かしないといけないと思った。放送を聞いて、同じ人もいるんだと思う人が一人でもいればいい」と番組の意義を語った。

 国吉理事長は「沖縄いのちの電話は1日13時間、1年365日、40年間休まずに続いている。ボランティアに感謝し、これからも一人でも自殺者が減るように頑張っていきたい」と話した。

 沖縄いのちの電話は(電話)098(888)4343(毎日午前10時~午後11時)。毎月10日はフリーダイヤルで相談を実施(電話)(0120)783556(毎月10日午前8時~翌朝8時)。