陸上自衛隊第15旅団が今月20日に那覇駐屯地で開催する「陸自祭」で、米軍の水陸両用車や装甲車を展示することが分かった。陸自祭は那覇駐屯地の創立以降、年に1度開催されており、今回で44回目。米軍関連の展示は初めてとなる。日米防衛協力指針(ガイドライン)の改定、安保関連法の制定などで米軍と自衛隊の一体化が指摘される中、陸自祭でも米軍が初めて展示ブースを設け、接近ぶりをうかがわせている。
第15旅団によると、展示される米軍車両はハンビー(HMMWV、高機動多用途装輪車両)、耐地雷装甲車MRAP、水陸両用車AAV7、6輪装甲車LAVの4種。主に米海兵隊の機材とみられる。周辺には米軍のブースも設ける予定。
第15旅団は「日米は平素から訓練やジョイントコンサートなどで協力してきた。自衛隊から展示を打診した」と説明した。
県幹部は陸自祭に米軍が参加することについて「米軍が展示するという情報はまだ聞いていない。詳細な内容を把握していないため、現段階でコメントできない」とした。
陸自祭は他に訓練展示、ヘリコプター体験搭乗、装甲車の試乗、音楽演奏などを予定している。