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沖縄パワーもらっている 女子ボクシング世界王者の池原シーサー久美子

さらなる成長に意欲を見せるWBO女子世界ミニフライ級チャンピオンの池原シーサー久美子=18日、琉球新報社

 世界ボクシング機構(WBO)女子ミニフライ級チャンピオンの池原シーサー久美子(京都・フュチュールジム)が18日、来県した。両親の出身地の大宜味村や北谷町で親族や応援者らと交流を図る。池原は大阪市大正区出身だが、リングネームに「シーサー」を記すように強く沖縄を意識する。試合は家族の三線演奏で入場するほどだ。「沖縄からも観戦に来てくれる。指笛は勇気が出るし、沖縄の応援団からパワーをもらっている」と“心の古里”とのつながりを強く感じている。

 池原は9月21日、4度目の防衛に成功した。「とにかく前へ出る」ボクシングがモットー。ファイトが売りのボクサーだ。防衛戦でも挑戦者に鼻血を出させるほどの強烈な右を放った。戦績は12戦9勝2分け1敗(3KO)。

 もともと運動は苦手で、「走ることも苦手だった」。アパレル系の仕事を経て19歳の時に1年間、恩納村内のホテルに務めた。その際に勤務先の関係者や親族らの「カメー、カメー(食べろ、食べろ)攻撃」で体重が一気に増えたため、地元に戻った時に知り合いからボクシングを勧められ、初めてグローブに手を通した。

 アマチュアボクシング時代には日本代表として国際大会にも出場。プロに転向後の8戦目、2014年9月に王座を獲得した。「パワー勝負では全く負ける気がしない。沖縄の血筋を感じる」。156センチ、47キロ。きゃしゃな体だが、Tシャツの袖をめくってアピールする右腕の力こぶに、世界王者の自信と貫禄が見える。

 父正也さんが大宜味出身で、母さゆりさんが北谷出身。関西の琉舞道場に通う妹の知佐さんが、県内で初めて発表会に参加するため、その見学も兼ねた今回の来県だ。

 最近結婚、夫の出花崇太郎さんも総合格闘技系の世界チャンピオンだ。32歳になったばかり、「まだまだ強くなりたい」と意欲満々で「継続は力なり。夢を持ち、そこに向かって努力してほしい」と県内の子どもらにエールを送った。
(外間崇)



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