島野菜、英語で発信 食べ方、販売所ガイド アニスさん、宇栄原さん


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食材ガイドブック「EAT OKINAWA」を製作したケイシー・アニスさん(左)と宇栄原千春さん=11日、那覇市天久の琉球新報社

 ゴーヤー、ヘチマ、ハンダマ…。沖縄の人にとってなじみ深い「島野菜」だが、外国人にとっては見た目も味も初めてという独特なものが多い。ケイシー・アニスさん(40)=宜野湾市=と宇栄原千春さん(48)=同=がこのたび刊行した「EAT OKINAWA(イートオキナワ)」は、そんな人たちの手助けとなるガイドブックだ。島野菜の食べ方や販売所を英語で紹介している。

 きっかけはケイシーさんが3年前に開いたフェイスブックページだ。米軍基地の関係者など外国人向けに、基地内より新鮮で安く食材が手に入るファーマーズマーケットの情報を発信していた。フォロワーが増えるにつれ、買い物で戸惑った声や質問が相次いだ。スイカとトウガンを間違えて買ったら割ってみて驚いた、キュウリだと思って生でかじったらゴーヤーだったなどは「あるある話」だ。ケイシーさんは長年の友人で管理栄養士の宇栄原さんに相談し、約2年がかりで本を完成させた。

 食材の写真に英語・日本語・ローマ字を表記し、「Bake(焼く)」「Boil(煮る)」などお薦めの調理法や、代表的なレシピを紹介。県内のファーマーズマーケットや八百屋の場所、買い物の際に役立つ簡単な日本語会話も掲載した。英語の教材本として購入する日本人も多いという。ケイシーさんと宇栄原さんは「見て分かりやすいのが一番。これが1冊あれば買い物から食べるまでカバーできる」とPRする。

 1296円。県内のファーマーズマーケット4店舗(宜野湾市はごろも市場、北谷町ニライ市場、沖縄市ちゃんぷるー市場、糸満市うまんちゅ市場)で販売中。

英文へ→Annis and Uehara publish English shopping guide of Okinawan vegetables and farmer’s markets