沖縄県引きこもり支援センター 開設1ヵ月余で相談延べ110件


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 沖縄県が今年10月、南風原町の県立総合精神保健福祉センター(宮川治所長)内に開設した「ひきこもり専門支援センター」への相談件数は開設から1カ月余の11日現在で延べ110件となり、これまでに37人が相談支援などを受けている。同センターは「本人だけでなく、家族でもいいので気軽に相談してほしい」と利用を呼び掛けている。

 県は引きこもりの背景に精神疾患や発達障害があるケースを想定し、支援センターを総合精神保健福祉センター内に設置した。相談対応でそれらが確認されない場合は、適切な機関を紹介する。

 支援センターでは看護師や保健師の資格を持つ相談支援専門員3人を配置し、電話による相談対応や自宅訪問で支援を行う。11日現在の相談件数の内訳は「本人」34件、「家族」43件、「関係機関」32件、「知人・友人」1件だった。

 相談支援を受けている引きこもり当事者は男性23人、女性12人、性別不明2人で、年代別では10代10人、20代5人、30代8人、40代5人、50代5人、年齢不明4人。当事者のうち約3分の1に当たる12人が1~5年引きこもっており、最長で17年という。

 宮川所長は「まずは本人や家族とつながり、安心してもらうことが大事」と述べ、気軽に相談するよう呼び掛けた。

 同センターへの相談は無料で、月曜から金曜日の午前10時~正午、午後1~4時に受け付けている。相談や来所予約は(電話)098(888)1455。