鳥獣保護で新たな計画案 県、泡瀬干潟を守る連絡会要請に


この記事を書いた人 金城 美智子
県自然保護課の金城賢課長(左から2人目)に要請書を手渡す小泡瀬干潟を守る連絡会のメンバーら=30日、県庁

 泡瀬干潟を守る連絡会の小橋川共男共同代表らは30日、湿地保全に関する国際条約であるラムサール条約に沖縄市の泡瀬干潟を登録するため、県自然保護課に協力を要請した。

 県は同条約に登録されるには(1)湿地の重要性の国際基準への該当(2)国による鳥獣保護区の指定(3)地元住民などの登録への賛意―が必要とし、現在は第12次鳥獣保護計画案を作成中であるとした。本年度内に計画案をまとめ、2017年度には関係市町村に正式な意見照会を求めるほか、パブリックコメントを実施する計画を明らかにした。

 同会の前川盛治事務局長は、登録には地元沖縄市の意向が鍵を握ると指摘。また、18年にドバイで開かれる「ラムサールCOP13」での登録を目指すなら、まずは第12次鳥獣保護計画の早期実現が不可欠であると訴えた。【琉球新報電子版】