新・糸満土産に「かまぼこチップス」 商品化を模索


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商品化を目指し試食も行われた「沖縄かまぼこチップス」(パッケージはイメージ)

 【糸満】糸満市地域雇用創造推進協議会(会長・上原司市経済観光部長)は11月24日、「食と観光ブランド創造プロジェクト公開セミナー」を糸満市役所で開催した。糸満発祥の沖縄かまぼこに着目した新しい加工品「沖縄かまぼこチップス」の紹介と試食のほか、紅芋収穫と釣りの体験型メニューなどが紹介された。糸満市内の業者など12業者から約40人が参加。同協議会は実際に商品化を目指し、今後、業者との話し合いを進めていきたい考えだ。

 糸満市地域雇用創造推進協議会は、今年7月から厚生労働省の実践型地域雇用創造事業の委託を受け、「イチマンがイチバンプロジェクト」を実施。糸満市の農水産物を活用した食品と観光の商品開発に取り組んできた。

 実践メニュー成果発表では、同協議会実践支援員リーダーの玉城梓さんが「農水畜産物を活用した特産品開発」と題し報告。「地域限定のものがほしい」「土産品がほしい」というニーズに応え、既存商品が少ない「沖縄かまぼこチップス」に至った経緯を説明した。

 海ブドウの未利用資源量が年間約1トン、乾燥モズクの未利用資源量は年間約1キロあることを紹介し、「未利用資源を魚のすり身に混ぜることによって新しい沖縄かまぼこチップスを提案する」とした。

 「体験型観光プログラムの発表」では、同協議会実践支援員リーダーの西原栄子さんが報告した。糸満市米須在住のベジフルマンマ代表でシニア野菜ソムリエ・徳元佳代子さんによる基調講演も行われた。