ホノルル市カイムキ高校のコンサートホールで11月13日、琉球箏曲保存会ハワイ支部設立記念公演「羽搏(はばた)け世界に」が開催された同支部の代表、サリナ・オド氏は名護出身。渡米後、ハワイで聴いた琉球箏曲の琴の音色に魅了された。1994年から琴を習い始め、2003年にはホノルル市で自身が主宰する「サリナ箏曲研究所」を構えるまでに至った。
琉球箏曲保存会はハワイをはじめ、沖縄、東京、米本土(ペンシルバニア州ピッツバーグ、ワシントン州、ネバダ州ラスベガス)のほか、ノルウェーなど世界各地にメンバーがいる。15年には同保存会ハワイ支部が設立された。
ハワイ支部の設立記念公演には研究所のメンバーはもちろん、沖縄からは琉球古典音楽の人間国宝である城間徳太郎氏をはじめ、野村流保存会、琉球箏曲保存会、八重山古典民謡保存会、琉球舞踊八曄流の会員ら総勢150人が参加。古典から新作まで幅広い演目で、ハワイの観客を楽しませた。サリナ・オド氏は「琉球箏曲の魅力をもっと世界に広めたい」と語った。