18日に全国中学駅伝 男子・石垣第二 女子・美東が出場


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 駅伝の第24回全国中学校大会が18日、滋賀県の希望が丘文化公園スポーツゾーン芝生ランド(男子6区間18キロ、女子5区間12キロ)で行われる。県勢は男子の石垣第二と女子の美東がともに初めての出場となる。石垣第二は粘り強さと負けん気を前面に押し出し、美東は高いチームワークを武器に全国の舞台を駆け抜ける。両チームの意気込みなどを紹介する。

【男子・石垣第二】粘り強さで勝負

粘り強さと負けん気で全国の舞台に挑む石垣第二の選手ら=石垣市の石垣第二中学校

 混戦の県大会を制し目標の全国大会初出場を果たした石垣第二は、粘り強さと負けん気で大舞台のレースに挑む。八重山地区大会から県大会、九州大会を経験するごとにチームの記録を更新し、力を伸ばしてきた。主将の豊川想大は「少しでも前の順位を目指したい」と意気込みを見せた。

 地区大会で大浜の8連覇阻止を目標に勝利への気持ちを強くし、坂道を使った「厳しい練習」を重ねた。豊川は「全体的に飛び抜けて速い選手はいないが、みんな自己ベストを伸ばしてきた。最後のスパートの粘りが自分たちの持ち味だ。イメージ通りにレース展開ができれば、さらに記録を伸ばせる」と話す。

 鍵を握るのが九州大会で区間14位の成績を残した1区の喜久本大河だ。喜久本は「メンバーは自分の順位を粘ってつないでいる。1区でどれだけ流れに乗れるかに懸かっている」と分析する。九州では自分でペースを決めて走ってしまい余力を残した。全国では速い選手を追走しながらラスト500メートルで前に出ることを心掛ける。後続は1区の順位を保ち、それぞれ終盤で勝負する戦略を描く。豊川は「九州大会はいい刺激になった。気持ちは十分」と力を込めた。(謝花史哲)

【女子・美東】強い結束生かす

強い結束力を武器に初めての全国大会に挑む女子・美東の選手たち=県総合運動公園

 女子の美東は強い結束力を武器に初の全国大会に挑む。主将の宮里夏音(3年)は「互いに声を掛け合いながら練習し、県大会本番のレースでも一人一人が最後までたすきをつないだ」と強調。高いチーム力で勝利をつかめたと感じており、全国の大舞台でも「全員が自己ベストを目指して走る」と力を込めた。

 バスケットボール部やハンドボール部の選手で構成しているが、1年のころから駅伝大会に出場していて経験は豊富だ。大泊晃丈監督は「去年、一昨年と大会に出て確実に力を付けている」と太鼓判を押す。今年は県大会の優勝を目指して練習を重ね、しっかりと目標を達成した。

 宮里は「今のメンバーなら優勝できると信じていた」と胸を張る。九州大会では県大会のタイムを1分29秒も更新するなど、調子は上向いている。宮里は「(九州では)練習と同じように最後の粘り強さを出せた」と振り返る。

 各選手の実力も高く、大泊監督は「どの選手をどの区間に入れても勝負ができる」と自信をのぞかせる。宮里は「全国で練習成果をすべて出す」と全力で挑むことを誓う。目標は30位以内に入ることで、「今まで支えてくれた人に感謝の気持ちを込めて走りたい」と決意を述べた。(平安太一)