浦添工・真和志高デザイン系学科 18日まで卒業作品展


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浦添工業高校デザイン科の生徒たちの作品が並ぶ卒業作品展=14日、浦添市美術館

 浦添工業高校デザイン科と、真和志高校クリエイティブアーツコースの卒業作品を発表する展示会が14日、それぞれ浦添市美術館と那覇市ぶんかテンブス館で始まった。工芸やデザインを学ぶ3年生が、半年をかけて力を注いだ作品を展示し、生徒が交代で説明する。いずれも18日まで。

 浦添市美術館では、三つの展示室いっぱいに浦添工デザイン科2クラス74人の作品が展示されている。生徒たちは素材研究をし、伝えたいコンセプトを練って作品作りに取り組んできた。布へのプリント、陶芸、ガラスや皮、写真、絵画と幅広い素材や手法を自在に使い、個性を光らせる。すいた和紙を竹ひごの骨組みに貼り付け、ちょうちんのような鯨を作った島袋乃吏佳さん(18)は作品を前に「たくさんの友達に協力してもらって完成できた。満足です」と誇らしそうな笑顔を見せた。

真和志高校クリエイティブアーツコースの卒業記念展=14日、那覇市のぶんかテンブス館ギャラリー

 テンブス館には真和志高クリエイティブアーツコースの1クラス39人の68点が並ぶ。絵画が大半だが、本物のように精密なカニの陶芸や丁寧に作り込んだ映像作品も。キャンバスに「脳内のイメージと現実世界の『はざま』を描いた」という兼次達己さん(18)は「みんなとても頑張って制作し、穏やかに話し合って会場の展示も完成させた。みんなの頑張りの結晶」と話した。