13日夜に名護市安部の海岸で墜落して以降、飛行を停止していた米軍普天間飛行場所属の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイが19日午後1時58分、宜野湾市の普天間飛行場を離陸し、飛行を再開した。伊江島の補助飛行場からも午後2時32分、駐機していた1機が離陸した。
オスプレイが墜落した名護市安部の現場ではまだ機体の大部分が回収されずに残っている。機体回収も完了しない状況で、事故から6日後に飛行再開することに県民の反発は一層強まりそうだ。
普天間飛行場のオスプレイ1機が19日午後1時43分ごろ、プロペラを回し始め、同50分ごろにはもう1機のプロペラも回転を始めた。
米軍は19日の飛行再開の理由について伊江島補助飛行場に駐機しているオスプレイを普天間に戻すためと説明していたとされる。
伊江村の着陸帯「LHDデッキ」付近にあるヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)に1機が駐機しているのが18日午後に確認されていた。同機体は事故が発生した13日以前に伊江島に飛来していたとみられるが、飛来した詳しい期日や理由は明らかになっていない。
19日正午前から伊江島補助飛行場ではトラックが行き交うなどしているのが確認されており、午後2時の飛行再開に向けて準備していたとみられる。
沖縄防衛局は米軍が19日からオスプレイの飛行を全面再開する意向を受けて、同日朝、職員らを派遣し、県庁や名護市など地元関係自治体に飛行再開を伝えていた。【琉球新報電子版】