釣り好きな父親の影響で幼いころから釣りを楽しんでいる桃原光平さん。12月11日も父親と一緒にタマン狙いに平安座島へ。夕方4時頃から自分で捕ったシガヤーダコを餌に竿を出した。
アタリのないまま午後8時30分、竿先に小さなアタリがあった。餌取りかなと思った瞬間、竿が海面に向けて突き刺さった。竿を手に持って応戦するが、竿を立てることができない。リールからものすごい勢いでラインが引き出され、掛かった魚は左側の沖へと走った。
80メートルほど走った所で、最初の走りが止まると、今度は右へと走る方向を変えた。必死に竿を立てリールを巻き取ると、今度は沖に向かって走りだした。その様子を見ていた通りの釣り人2人が、光平さんをアシストしてくれた。
ラインを巻いては引き出されながら必死にやり取りすること20分。足元に浮いたのは大物のロウニンアジ。通りがかりの釣り人が貸してくれたタモ網では頭しか入らず、父親が尾の部分をつかんで2人がかりで引き上げた。
これが2人にとって初めてのロウニンアジで、140センチ・37.5キロの大物だった。(おきなわ釣王国社・仲栄真修)