求人2ヵ月連続1倍超 11月 新規1・72倍で最高


この記事を書いた人 新里 哲

 沖縄労働局(待鳥浩二局長)が27日に発表した11月の有効求人倍率(季節調整値)は、前月比0・02ポイント増の1・02倍だった。2カ月連続の1倍超えで、労働局は「労働市場の改善は堅調である」と評価した。新規求人倍率(季調値)は前月比0・04ポイント増の1・72倍で過去最高だった。県統計課が同日に発表した11月の完全失業率(原数値)は、前年同月比0・3ポイント減の3・9%だった。

 有効求人倍率は北海道と並び全国46位で最も低かった。月間の有効求人数(季調値)は前月比2・7%(714人)増の2万7148人、有効求職者数(同)は前月比0・2%(65人)増の2万6578人だった。

 新規求人数(原数値)は前年同月比23・2%(1657人)増の8806人。増加率では、年末の年賀状など配達関係の求人があった運輸業・郵便業の99・5%で最も高く、218人増の437人だった。一方でハローワーク沖縄の有効求人倍率は0・76倍で一部厳しさも見られた。

 沖縄労働局の松嶋歩職業安定部長は「従業員の定着促進とミスマッチの解消」を課題に挙げ、局として事業主へ働き掛けや求職者への支援をしていく考えを示した。