キク類約60万本出荷 県花卉園芸組合が初荷式


社会
この記事を書いた人 松永 勝利
初荷を載せたトラックを拍手で見送る関係者ら=3日午前、浦添市伊奈武瀬の県花卉園芸農業協同組合

 「太陽の花」ブランドの県花卉(かき)園芸農業協同組合(宮城重志組合長)は3日午前、浦添市伊奈武瀬の同組合で、県内花卉業界の新年スタートを飾る初荷出発式を開いた。初日はキク類約3千ケース(約60万本)を出荷した。4日から全国各地の市場で行われる初競りに合わせ、3日中に全国約70市場に空輸される。
 同組合の昨年12月の正月向け花卉(かき)類の販売実績(速報値)は、出荷数量で前年比1%減の3640万本、金額で6%減の14億4千万円だった。9、10月の高温で生育に影響が出て、幹が枝分かれして花にボリュームがある小菊の「特」品率は25%程度と、例年の8割を大きく下回った。
 宮城組合長は「注文量はほぼ100%納品でき、彼岸の時期の注文につながることが期待される。酉(とり)にあやかり、大きく羽ばたく1年にしたい」と抱負を述べた。またことしが創業41年目であることに触れ「80年、120年企業を目指す」と決意を新たにした。【琉球新報電子版】