沖縄、12月も暑かった 平年比1.9度高く過去最高、海水温も 


この記事を書いた人 アバター画像 与那嶺 明彦

 昨年12月の沖縄地方の平均気温は平年より1・9度高く、12月としては1946年の統計開始以来の過去最高タイとなった。沖縄気象台が4日、発表した。12月の沖縄周辺海域の平均海面水温も1982年以来最も高い平年比プラス1・5度で、東シナ海南部は23・1度、沖縄の南は26・5度だった。

 沖縄県内で12月の地域平均気温平年差が最も高かったのは伊是名と西表島のプラス2・2度。12月の平均気温は西表島が21・7度、伊是名が20・2度となった。

 那覇は平年より1・8度高く月平均気温は20・5度で、統計を開始した1910年以来2番目に高くなった。県内では観測地点26カ所中16地点でこれまでの12月平均気温を更新した。

 沖縄気象台は高温になった要因として、2016年秋から発生しているラニーニャ現象に伴って日本の南東海上で高気圧が強まり、南からの暖かい空気が沖縄付近に流れ込みやすくなったことで平年より高温となったという。

 一方、16年は5、7、10、12月の4回にわたり月平均気温の過去最高を更新した。沖縄気象台によると年に4回の記録更新は非常にまれという。