米海兵隊のオスプレイが宜野座村城原の民間地上空でつり下げ訓練をした昨年12月6日深夜に中嶋浩一郎沖縄防衛局長が米軍に抗議した件で、防衛局は4日、中嶋氏の抗議は「周辺住民に与える影響を最小限にとどめるよう申し入れたものだ」と琉球新報に答えた。
中嶋氏の抗議に対し、米軍はつり下げ訓練は「提供区域内で行った」と主張した。その後、防衛省側もつり下げ訓練が区域外で行われたかは「確認できない」との見解を示した。琉球新報は区域外での訓練が確認できなかったのならば、中嶋氏の抗議は何が対象だったのかを尋ねていた。
昨年12月6日のつり下げ訓練の際は、周辺住民だけでなく、現地調査で訪れていた防衛局職員も訓練が区域外で行われている様子を現認している。
一方、4日の回答で防衛局は「キャンプ・ハンセン付近の住宅地近傍の上空でオスプレイがつり下げ飛行をしており、身の危険を感じているとの住民の方からの苦情を受け、周辺住民に不安を与える状況となっていたこと」が抗議の理由だと説明した。
また防衛局は昨年12月6日に中嶋氏が米軍に抗議した当日は「抗議」であると表現していたが、4日の回答では中嶋氏の行為は「申し入れ」だったとした。