いたずらや無言が14% 沖縄県警受理の16年「110番」、適切利用呼び掛け


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 与那嶺 明彦
110番の処理などを競う沖縄県警の通信指令競技大会(2013年)

 10日は「110番の日」。沖縄県警が2016年に受理した110番通報の件数は約19万2千件で、そのうち約14%(2万7千件)がいたずらや無言電話だった。県警は緊急時の110番と警察安全相談の「#9110」を使い分けることなど、適切な利用を呼び掛けている。10日の「110番の日」に合わせ、各署でPRイベントが開かれる予定だ。

 県警通信指令課によると、受理件数は前年から約4千件減少した。内訳は事故や迷惑駐車などの交通関係が約5万件で最多、次いで酔っぱらいのけんかや路上寝などの飲酒関係が約1万4千件、窃盗などの刑法犯が約7千件だった。緊急性のない相談などは約5万5千件で、約28%を占めた。

 山内浩通信指令課長は「110番は事件・事故などの緊急事態には大いに活用してもらいたいが、いたずらがあると本当に必要としている現場への到着が遅れるなど、大きな影響が出てしまう」と指摘し、「急を要しない相談は『#9110』の使用をお願いしたい」と話した。

 いたずらなどを除く有効受理件数の8割が携帯電話やスマートフォンからの通報だった。