伊計ヘリ不時着 防衛局長が県とうるま市に謝罪


この記事を書いた人 志良堂 仁
米軍ヘリの伊計島不時着陸を受け、島袋俊夫うるま市長(左)に謝罪する中嶋浩一郎局長=21日午後2時8分、うるま市役所

 20日夜にうるま市与那城伊計で起きた米軍ヘリによる不時着トラブルを受け、沖縄防衛局の中嶋浩一郎局長は21日午後、県庁に謝花喜一郎知事公室長を、うるま市役所に島袋俊夫市長を訪ね、概要を説明した。中嶋氏は人的被害はなかったが、現場でオイル漏れが確認されたため、米軍が清掃したことなどを報告した。宜野湾市には同日午前、沖縄防衛局の本多宏光管理部長が市の鈴木宏治基地政策部長に説明した。

 謝花氏は中嶋氏に「強く抗議する」と述べた上で、改めて防衛局や外務省沖縄事務所、米軍などに正式に抗議する意向を伝えた。米軍の事件・事故に関する県と日本政府、米軍の3者による協議体の設置を改めて求めた。

 謝花氏は面談後、記者団に「極めて遺憾だ。なぜこういうことが立て続けに起きるのか。納得できない」と述べた。

 中嶋氏はうるま市役所で、「お騒がせして申し訳ない」と島袋市長と大屋政善市議会議長に謝罪した。中嶋氏は「こういった事案が地元の方に不安を与えるのは間違いない。おわび申し上げたいと思う」と述べた。