市郡対抗一周駅伝 国頭、初日首位


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 県知事杯第40回沖縄一周市郡対抗駅伝競走大会(主催・沖縄陸上競技協会、共催・県、琉球新報社、ラジオ沖縄、沖縄テレビ放送、特別協賛・沖縄電力、JAおきなわ、協力・第一交通産業、アイサム、県ランナーズクラブ連合会)は4日、開幕した。14市郡の代表選手たちは那覇市の奥武山陸上競技場を午前7時に出発し、国頭村役場までの16区間158・9キロを駆け抜けた。1日目は国頭郡が9時間15分47秒で首位だった。2位は宮古島市(9時間24分35秒)、3位は八重山郡(9時間27分19秒)、4位は沖縄市(9時間28分58秒)だった。

 最終日は5日午前7時に国頭村役場を出発し、14区間127・7キロ先の奥武山陸上競技場を目指す。

◇先行逃げ切り的中 国頭、層の厚さ存分

沖縄一周市群対抗駅伝 初日のゴールを飾った国頭郡の比嘉鷹揚=4日、国頭村役場前(具志堅千恵子撮影)

 前後半ともトップで駆け抜ける層の厚さで、国頭郡が初日を首位で折り返した。2区の関口海月(亜大)と14区の宮城武斗(名護高)は区間新記録、11区の稲福北斗(沖国大)と12区の比嘉龍(北山高)が区間賞の走りでチームをけん引。枝川友也監督は「先行逃げ切りの作戦通りとなり、後半の粘りにつながった」と頬を緩めた。

 前半は2区の関口が8位から2位まで追い上げてトップへの下地を作ると、島袋陽(沖国大)が順位を維持した。4区の仲村庸助(名桜大)が首位に躍り出た以降、5人は独走状態。「貯金があるため後半は余裕を持って展開できた」(枝川監督)と振り返る。

 後半の入りは中学生区間で出遅れたものの、11区の稲福が序盤からハイペースで力走し、10位から4位へと一気に順位を上げて勢いをつくった。

 12区の比嘉が2位まで追い上げ、13区の玉城洋一郎(本部町今帰仁村消防組合)は順位を維持。14区の宮城が再び首位へ押し上げる。15区(12キロ)の大嶺貴広(国頭村役場)はスタート後の3キロ手前で宮古島市に抜かれ、一時は150メートルほど離された。しかし後方で着実に好機を待ち、宮古島市が中盤で失速したところでペースを上げ首位を奪還した。最終16区の比嘉鷹揚(国頭地区行政事務組合消防本部)は前半同様の独走状態でテープを切った。2位以下に8分以上の差を付けて最終日に臨む。枝川監督に油断は一切なく「先手必勝で、序盤からトップでたすきをつなげば、優勝への流れがつかめる」と表情を引き締めた。(崎原有希)