沖縄県内外での募金活動により昨年2月に米国で心臓移植手術を受けた、翁長希羽(のあ)ちゃん(2)が5日、移植から1年を迎えた。希羽ちゃんは移植の拒絶反応を抑える免疫抑制剤の影響で、リンパ節にウイルスが増殖し、腸管のリンパ腫が発症したという。現在、大阪の病院で治療を受けている。
母涼子さん(42)が同日、「のあちゃんを救う会」のフェイスブックで近況を報告した。涼子さんは「ドナーの方のご冥福を祈り、希羽の元に来てくれたことに感謝したい」と改めて謝意を示した。現状について「帰国後、まだ一度も家に帰れていないので、思い描いていた1年後とはかなり違うが、早く家族で過ごせるようになればと思っている」と記した。
希羽ちゃんは1月末から抗がん剤治療を始めている。父司さん(40)は県内に残り、毎月会いに行っているという。司さんは「治療が始まってリンパ腫は抑えられている。数カ月から年単位の治療が必要になると聞いている」と話した。